他店で車検を受けたばかりのお車ですが今回は一般修理で入庫です。エンジンルームを開けて音をチェックします。神の手と目と耳と鼻をもつ森本がすぐ反応します。まず見た目で駄目なこのバルブ。テープでグルグル巻きです。穴が空いているのです。これはキャニスターの関係ですから本来は車検はNGなんですが・・・・。
続いて音。エンジンの音を聞いているわけでなく、違う音を聞いています。なんか吸気音が聞こえます。追っていくとここです。パイプが裂けています。ここ、ブレーキのバキュームなので車検は駄目なんです。
粘着森本がしつこく見ているとココがどうも怪しいのです。音と目で判断します。少し揺らしてみましょうか。
やっぱり割れてました(笑) ここが完全に外れるとブレーキがほとんど効きません。ワーゲン&アウディでブレーキが固いような感覚の方はここをチェックしましょう。
続いて嗅覚です。お客さんは何も言わなかったのですが、明らかに変な臭いがします。エンジンルームを点検すると奥底にピンクの物体があります。クーラント漏れです。
今回のお車、違う修理で入庫したのですが思いもよらない箇所に結構な修理代がかかってしまいました。当店に限らずですが輸入車の専門店は点検する箇所が国産と違います。森本のような神経質な男がいる修理工場だとビックリするくらいの見積もりができますが、すべては危険を事前に防ぐためです。危険な箇所は必ず直しておく事をお勧めします。